韓国銀行(韓銀)金融通貨委員会が14日、「新型コロナ事態で国内経済の回復は遅れると予想され、緩和的な通貨基調を続けていく」と明らかにした。
韓銀はこの日、通貨政策方向に関する記者懇談会で、「次の通貨政策方向が決定するまで、韓銀の政策金利を現水準(0.50%)に据え置いて通貨政策を運用することにした」と説明した。
まず韓銀は、世界経済は不振緩和の流れが続いていたが、その速度は新型コロナ再拡大の影響などでやや鈍化したと判断した。国際金融市場では新型コロナ再拡大の懸念と主要国の景気浮揚策に対する期待の変化から株価や金利などが大幅に騰落したということだ。今後、世界経済と国際金融市場は新型コロナの展開状況、各国の政策対応の波及効果などに影響されるという判断だ。
続いて国内経済の回復は遅れると評価した。輸出不振は緩和したが、民間消費が新型コロナ再拡大の影響を受け、設備投資の回復が制約され、建設投資は調整が続いたということだ。雇用状況は就業者数の大幅減少が続くなど振るわなかったと判断した。
韓銀は「今後、国内経済は輸出を中心に緩やかな回復が予想されるが、成長経路の不確実性は高いと判断される」とし「今年のGDP成長率は8月の予測値(-1.3%)程度になるとみられる」と明らかにした。
韓銀金融通貨委員会は「今後、成長の回復を支援し、中期的に物価上昇率を目標水準で安定させる一方、金融の安定に留意して通貨政策を運用していく」とし「国内経済の回復が遅れると予想される中、需要の側面での物価上昇圧力も低い水準にとどまる見通しであり、通貨政策の緩和基調を維持していく」と伝えた。