新型コロナの免疫、数カ月にわたり持続か 新研究3件


新型コロナの免疫、数カ月にわたり持続か 新研究3件

(CNN) 新型コロナウイルスの免疫は数カ月続く可能性があるとの研究結果が、専門誌に3件発表された。感染から回復した患者は、少なくとも一定期間は保護されそうだ。

アリゾナ大学医学部の研究チームは13日、専門誌イミュニティーに、抗体は少なくとも5~7カ月持続するとの報告を発表。「感染から少なくとも5~7カ月は中和抗体が安定的に産生される」と結論づけた。

この研究チームは地元当局者との協力の下、4月30日から有志を対象に試験を行ってきた。

他の多くの研究と同様、新型コロナの抗体は感染直後に増加し、その後急減することが分かったが、話はそこで終わらなかった。

抗体を産生するB細胞は成熟して「プラズマ細胞」と呼ばれる細胞になる。大量に生まれた短期生存プラズマ細胞は抗体を産生するが、この抗体はウイルスから体を守るのにそれほど役に立たない。だが、免疫反応の後期において、良質な細胞間の競争を通じ、長期生存するプラズマ細胞が形成されたという。

また、マサチューセッツ総合病院の研究チームは、重症の入院患者をはじめとする343人を対象に試験を実施。サイエンス・イミュノロジーに先週発表された論文によると、これらの患者では、IgG抗体の濃度が高い状態が最大4カ月にわたって続いた。

IgMおよびIgAと呼ばれる他の2つの抗体は最初こそ急増したものの、その後大幅に減少したという。

カナダの研究チームも、唾液(だえき)を使った試験で同様の結果を得た。被験者となった患者の体内で、発症から最大115日にわたってIgG抗体が確認された。

このチームはサイエンス・イミュノロジーに研究結果を発表。「血清および唾液に含まれる新型コロナウイルスのIgG抗体は大半の患者において、発症から少なくとも3カ月は維持される」としている。



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