全国の学校が長期休校になった今春、高校2年に進級した上野貴映之(たかゆき)さん(16)=福岡市=は自宅で「テレワーク」をしていた。愛用するのは、貯金をはたいて購入したばかりのノート型パソコン。画面に並ぶ数字やアルファベットを見ながら、キーボード上に指を走らせた。
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作成していたのはインターン先の企業(福岡市)から依頼された、ウェブサイトの表示内容を変更するプログラム。作業では、一つのプログラムを複数人で共有し、それぞれで組むことができる専用ツールを使った。完了すればこのツールで通知を送り、さらなる改善点を見つければメッセージで補足した。
企業とは高校入学前、プログラミングの勉強会で知り合った。インターンに費やすのは1日8時間。求められる技術も、果たす役割も社会人に遜色はない。手がけたサイトは格段に閲覧しやすくなったと思う。