石川県立金沢西高1年の男子生徒=当時(15)=が野球部の練習試合中の球拾いでグラウンド近くの川に転落し死亡したのは、担当教員が必要な安全対策を怠ったためだとして、生徒の両親が27日、県に慰謝料など約5400万円の損害賠償を求めて金沢地裁に提訴した。代理人弁護士への取材で分かった。
訴状によると、男子生徒は2017年、金沢西高での練習試合中、フェンスを越えて川に落ちたボールを拾いに行った。網で回収しようとした際に足を滑らせ転落し、2日後に死亡した。
両親は教員が回収方法を指導していなかったなどと主張。県の担当者は「訴状が届き次第、対応を検討する」と話した。