北海道で全国最多の96人感染 札幌で83人「中高年層に危機感」

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北海道で全国最多の96人感染 札幌で83人「中高年層に危機感」

 北海道内で2日、全国で最も多い96人の新型コロナウイルス感染が確認され、日別の過去最多を更新した。道内の感染者は計3278人となった。特に札幌市では過去最多の83人に上り、市保健所は「非常に憂慮すべき状況。中高年層にも感染が広がりつつあり、重症者や死亡者の増加が予想される」と危機感をあらわにした。【源馬のぞみ、高橋由衣】

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 内訳は、札幌市83人▽千歳市4人▽胆振管内3人▽恵庭市2人▽小樽市、苫小牧市、旭川市、石狩管内各1人。苫小牧市の1人は苫小牧工業高校の男子生徒。うち57人の感染経路が不明で、札幌市の歓楽街ススキノの接待を伴う飲食店関連では1店17人増の計95店367人となった。

 陸上自衛隊東千歳駐屯地では10月10日にクラスター(感染者集団)が確認され、道は23日付で収束を発表していたが、新たに20~50代の男性隊員6人の感染が判明し、再びクラスターと認定された。

 札幌医科大は付属病院の11階北病棟で看護師2人、入院患者1人、退院した患者1人の計4人の感染を発表。院内感染とみられ、この病棟では10月31日から約2週間、新規の入院受け入れを休止している。

 ◇経路不明6割、陽性率は9.4%

 札幌市保健所の山口亮感染症担当部長は、市内で21件のクラスターが10月に集中したことについて「一つのクラスターを発端とした別の感染の連鎖が発生し、新規の陽性者が積み上がっている」と分析。この日の感染経路不明者は54人と市内の新規感染者全体の6割を超えた点について「調査の人員を拡大しているが、増加に追いついていない」と説明した。陽性率が9・4%だったことにも言及。道の警戒ステージ移行の指標ではステージ4の10%に迫る高さだけに「7%を超えると検査数が十分でないと言われており、高いと考えている。検査対象を拡大し、PCR検査センターを増設することで対応していく」と話した。

 ◇専門家、札幌でのクラスター発生警戒

 道内は10月、札幌市を中心に新型コロナウイルスの感染者が急増し、月別で新規感染者が最多になった。28日に道が警戒ステージを1から2に引き上げ後、初の週末となった31日、11月1日の人出は前週までと大きな変化がなかったことが携帯電話の位置情報の分析から明らかになった。人の動きはむしろ回復基調で、専門家は「今後札幌で大きなクラスター(感染者集団)が発生してきたら、強い対策が必要」と警鐘を鳴らす。

 ソフトバンクの子会社「アグープ」(東京都渋谷区)では札幌市営地下鉄すすきの駅、JR札幌駅から半径500メートルにおける1時間平均の滞在人口を、スマートフォンアプリ利用者の位置情報から推計。このデータを基に、新型コロナウイルスを巡って道内や全国で動きがあった週の週末(土日)の人出の平均を比較した。

 全国を対象とした緊急事態宣言が始まった4月16日の週末は、すすきの駅が約2万8000人(前年同期比40%)、札幌駅が約2万5000人(同46%)と、道の第2波宣言と重なったことも影響し、前年の半数以下だった。

 ◇「ステージ2」でも週末の人出減らず

 道の警戒ステージ2へ引き上げ後の初めての週末(10月31日、11月1日)は、すすきの駅が約5万8000人(前年比63%)、札幌駅が約5万3000人(同77%)。前週(10月17、18日)のすすきの駅約5万8000人、札幌駅約5万6000人から変化はほぼなく、10月初旬と比較するとどちらの駅も微増していた。

 札幌医科大の横田伸一教授(微生物学)は「(警戒ステージを引き上げる際に)知事が示したのは、人の移動は普段通り行い、それぞれ密な接触を気をつけましょうというものだった。経済を回しながら感染を抑える一つの挑戦なのだと思う」と指摘。ススキノでクラスターの発生が相次ぎ、札幌市の新規感染者が急増している点に対し、横田教授は「最近のクラスターはいずれも小規模で収まっている。2次、3次感染が広がり歯止めが利かなくなるクラスターが発生してきた場合、それを一つの判断材料として、時短営業や外出自粛など、より強い対策が必要になる」と話した。【土谷純一】

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