ハンバーグ店「さわやか」火災、満席の店内から客が迅速避難…従業員ら誘導の訓練徹底


ハンバーグ店「さわやか」火災、満席の店内から客が迅速避難…従業員ら誘導の訓練徹底

 1日午後6時5分頃、静岡市駿河区中野新田の「炭焼きレストランさわやか静岡インター店」で、「煙と火が見える」と隣接する店舗の従業員などから119番があった。約4時間後に消し止められ、木造平屋建ての店舗約250平方メートルをほぼ全焼した。けが人はなかった。

 静岡南署の発表や運営会社「さわやか」(袋井市)によると、出火当時は営業中で、食事中や待機中の客約80人と従業員約20人の約100人がいた。調理場のハンバーグを焼くグリル台に誤って油を落として引火し、消火活動よりも早くダクト内に燃え広がり、屋根に延焼したという。

 出火に気づいた従業員らが客を満席の店内から外へと迅速に誘導したことで、人的な被害を抑えた。各店舗は年に1度、避難訓練を実施していた。防火・防災マニュアルを周知させており、客席を複数のブロックに分け、火災の際は従業員がブロックごとに店外へ誘導することになっていた。今回もこれらに沿って避難が行われたとみられる。

 「さわやか」は肉の味を重視したボリュームのあるハンバーグが人気。静岡県外からも客が訪れる静岡県を代表するレストランチェーンであることから、火災はSNSでも大きな話題になった。さわやかは、「(店の)改修の必要があり、しばらく休業する」としている。



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