誤操作か、立体駐車場で妻死亡 71歳夫を書類送検 警視庁


 東京都世田谷区の機械式立体駐車場で5月、入庫中の女性(72)が機械に挟まれ死亡した事故で、警視庁は4日、駐車場の操作を誤ったことが事故につながったとして、重過失致死容疑で会社顧問の夫(71)を書類送検した。

 「酔っていたため覚えていない」と話しているという。

 送検容疑は5月14日午後9時ごろ、世田谷区砧の夫婦が住むマンションの機械式立体駐車場で、妻が車を車庫に入れようとしている最中に誤って車庫を地下1階に下降させ、外に出ようとした妻の頭部を車庫の天井などで挟み、死亡させた疑い。

 同庁捜査1課によると、夫は妻が運転する車で帰宅し、駐車場前で降車。夫は多量の酒を飲んだと説明しているといい、酔っ払った状態で機械を操作したとみられる。同課は、夫には車庫内に人がいないことを確認する義務があったのに怠ったと判断した。

 妻は頭を挟まれた後、地下2階の駐車場の底部へ転落。夫は警備員に通報したが、妻は搬送先の病院で死亡が確認された。死因は頭蓋骨骨折や動脈断裂による失血死だった。 



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