女性の体内に医療器具、13年間「置き忘れ」…傷縫合の糸つかむ「鉗子」


 鹿児島市立病院は5日、16年前の手術で女性(現在60歳代)の体内に医療器具を置き忘れるミスがあったと発表した。約13年後に取り出し、後遺症はないという。

 同病院によると、女性は2004年9月に外科手術を受けた。17年4月、別の病気のため同病院で磁気共鳴画像(MRI)検査を受診した際、腹痛を訴えた。レントゲン検査を行ったところ、傷を縫合する糸をつかむ鉗子((かんし))(長さ約14センチ、幅約6センチ)が体内に残っているのが確認された。同月、摘出手術を行った。

 女性はMRI検査を受けるまで、器具が原因とみられる体調不良はなかったという。今年8月、病院側が女性に和解金130万円を支払った。同病院は「今後、こうした事故が二度と起こらないよう再発防止に努める」としている。



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