北海道のみに生息し「幻の魚」と呼ばれる大型魚イトウが少なくとも道内の7河川に生息している可能性が高いことが分かった。川の水からイトウのDNAを検出した。うち2河川は、過去に捕獲などの記録がなく、生息が初めて明らかになった。北海道大大学院農学研究院の荒木仁志教授(47)らの研究グループが6日に発表した。
荒木教授らは2015~18年、道内の120河川から採取した水にイトウから剥がれ落ちた表皮やふんなどから出たDNAが含まれていないか、環境DNA分析と呼ばれる手法で調査した。
DNAは道内6地域で検出され、成魚2千匹相当が生息していると推計されている。