【ソウル聯合ニュース】韓国で旧日本軍の慰安婦被害者と遺族が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の最終弁論が11日、ソウル中央地裁で開かれる。法曹界関係者によると、原告で慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが証人として出廷する。
李さんは最後の証人として、被害当時の状況などを述べる。昨年11月の第1回口頭弁論にも出廷し、「堂々とできるなら裁判に出てくるべきだ」と日本政府を批判した。
慰安婦被害者と遺族は2016年、日本政府を相手取り、1人当たり2億ウォン(約1900万円)の賠償を求めて提訴した。日本政府が訴状の送達を拒み続けたため、裁判所は「公示送達」の手続きを取り、約3年にしてようやく審理が始まった。
だが日本は、国家が外国の裁判権に服さないとされる国際法上の「主権免除」の原則を理由に却下を求め、欠席している。
これに対し原告側代理人は「重大な人権侵害にまで主権免除を適用することはできない」と反発してきた。