ペルーでまた大統領失脚 ビスカラ氏、汚職疑惑で罷免

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ペルーでまた大統領失脚 ビスカラ氏、汚職疑惑で罷免

 【サンパウロ時事】南米ペルーで9日、汚職の疑いをかけられたビスカラ大統領が、憲法で規定する「恒久的な倫理的不能」に当たり職務続行が不可能として国会で罷免された。

【写真】リマの国会で汚職疑惑を否定するビスカラ大統領

 ビスカラ氏はクチンスキ前大統領が汚職をめぐり罷免寸前に辞職したの受け、2018年3月に副大統領から昇格しており、国家元首が2代続けて汚職疑惑で失脚することとなった。

 ビスカラ氏は南部モケグア州の知事だった14年ごろ、公共工事受注の見返りに業者から賄賂を受け取った疑いを持たれている。本人は「断固として告発内容を否定する」と嫌疑を否定。罷免を受けて怒りをあらわにしたものの、受け入れる意向を明らかにした。ビスカラ氏は失職し、来年7月までの任期は国会議長が引き継ぐ。

 ペルー政界は汚職がはびこる中南米諸国の中でも突出しており、収賄の疑いでトレド、ガルシア、ウマラ、クチンスキの連続4代の大統領経験者が拘束されたり訴追されたりしている。追及を苦にしたガルシア氏は昨年4月、拳銃自殺した。野党でも、フジモリ元大統領の長女ケイコ氏が外国企業からの不正選挙資金疑惑で捜査対象となっている。 

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