奈良県は16日、県内で検査を受けた同県以外の関西2府3県の在住者で、新型コロナウイルスに感染したのに、どの府県も新規感染者として発表していない人が11人いたと明らかにした。他府県と感染者数の数え方に違いがあるためで、11人の内訳は大阪府が9人、京都府と兵庫県の在住者が各1人。
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奈良以外の2府3県は新規感染者の人数を発表する際、各府県の医療機関で検査を受け、各府県の保健所が「発生届」を受理した感染者の数を積み上げている。しかし、奈良県は「発生届」の総数ではなく、県の在住者で、かつ県内の医療機関などに入院・宿泊療養した感染者の数を発表している。県によると、専用病床の占有率など医療体制の逼迫(ひっぱく)状況を重視しているためという。
そのため、4月20日~11月7日に奈良県内で検査を受けて陽性と判明した2府3県在住者で、いずれの府県も新規感染者に数えていないケースが生じた。【久保聡】