17日午前10時頃、島根県浜田市井野町の山中で、市内在住で猟師の男性(65)が、わなにかかったイノシシを確認しようとしたところ、ツキノワグマに襲われ、腕や顔、頭を爪でひっかかれた。男性は腕などを負傷したが、命に別条はないという。
市農林振興課によると、クマは、男性が仕掛けたわなにかかったイノシシに、覆いかぶさっていた状態だったという。男性を襲った後、山中に逃げた。18日、現場付近に捕獲用の檻(おり)が設置されたが、同日午後5時現在、クマは見つかっていない。
今年は全国で、クマによる人身被害が相次いでおり、県は「山では2人以上で行動し、遠くにクマを見つけたら、刺激しないよう速やかに立ち去ってほしい」と注意を呼びかけている。