ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスに23日午後、2020年のクリスマスツリーが到着した。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、トランプ大統領が大統領選の決着を長引かせる中でも、長年の伝統は守られ続けている。
今年のツリーは高さ約5.6メートルのモミの木で、ウエストバージニア州のツリー農場から届けられた。
バンドが「もみの木」などのクリスマスソングを演奏する中、メラニア・トランプ大統領夫人がマスクを着けない姿でホワイトハウスから現れ、玄関前でツリーを乗せた馬車を出迎えた。例年と違って、御者や馬の世話係はマスクを着けていた。
馬車でホワイトハウスに到着したクリスマスツリー/NICHOLAS KAMM/AFP/Getty Images
メラニア夫人はツリーを育てた農場主らと一緒に記念写真を撮影すると、報道陣にも「メリークリスマス」と声をかけ、ホワイトハウスに戻った。ツリーはブルールームに飾られる予定。
ブルールームのクリスマスツリーは通常、全米クリスマスツリー協会(NCTA)が主催するコンペによって選ばれる。同団体は1966年から公式ツリーを提供してきた。しかし今年は公式な選考会は開かれなかったという。
24日にはもう1つの伝統行事として、大統領による感謝祭の七面鳥の恩赦が予定されている。
全米七面鳥連盟は23日、今年の感謝祭の七面鳥が「コーン」と「コブ」と命名されたと発表した。2羽はアイオワ州から到着し、伝統に従って首都ワシントンの高級ホテルに滞在している。
公衆衛生の専門家は、大勢の人が集まる対面イベントは新型コロナウイルス感染拡大の温床になりかねないとして、この秋から冬にかけての開催を控えるよう呼びかけている。
それでもホワイトハウスでは、規模を縮小して、公式・非公式のホリデー行事開催を予定している。