ロッテ、50代前半CEOを前進配備…役員100人余りが退任


社長団会議に出席した辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(右)。[写真 ロッテ持株]
社長団会議に出席した辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(右)。[写真 ロッテ持株]

ロッテグループが人事刷新に乗り出した。50代前半の最高経営責任者(CEO)をグループ前面に大挙配置し、総役員数を20%削減したことで、100人余りの役員が退任した。

ロッテグループは26日、系列会社35社の2021年の定期役員人事を発表した。今回の人事は、例年より約1カ月早く実施された。ロッテグループは「革新を加速するための大々的な人事刷新と役員職制のスリム化が今回の人事の特徴」と説明した。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の影響などで国内外で不確実になった経営環境に備え、来年度の経営計画を早期確定し実践するためとみられる。

徹底した成果主義に基づき、昇進および新任役員数を前年比80%水準に大きく減らした。役員職級の段階も既存の6段階から5段階(社長-副社長-専務 -常務-常務補)に縮小し、職級別の昇進年限は縮小または廃止した。若く優秀な人材を早期にCEOに配置するための措置だ。新役員が社長に昇進するまでは今までは13年かかったが、今回の職制改編により昇進可能時期が約8年まで早まった。

食品分野を率いた食品BU長の李栄鎬(イ・ヨンホ)社長が後輩のために第一線から勇退した。新食品BU長には李栄求(イ・ヨング)ロッテ七星(チルソン)飲料代表理事(58)が社長に昇進した。50代前半の若い役員が代表にこぞって登用された。市場のニーズを迅速に把握し、新しい成長動力を積極的に発掘できる若い経営者を前進配備して危機を打開するという辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長の意志が反映されたものと分析される。

ロッテ七星飲料の新代表はパク・ユンギ経営戦略部門長(50)が専務に昇進し、内定した。ロッテネスレ代表だったカン・ソンヒョン専務(50)もロッテショッピングのロッテマート事業部長を務めることになった。ロッテフードの代表には、ロッテ未来戦略研究所長を務めたイ・ジンソン副社長(51)が、ロッテケミカル基礎素材の代表には、米国法人のLC USA代表だったファン・ジング副社長(52)が昇格内定した。ロッテGRSの新代表に内定したロッテ持株経営改善チーム長のチャ・ウチョル専務とロッテ情報通信代表に就くDT事業本部長のノ・ジュンヒョン専務も52歳だ。

ロッテ未来戦略研究所は、ロッテケミカル基礎素材代表の林炳連(イム・ビョンヨン)副社長(56)が、釜山(プサン)ロッテホテル代表には、ホテルロッテ国内営業本部長のソ・ジョンゴン専務(58)が内定した。LC USA代表にはソン・テウン専務(55)が内部昇進し、LC Titan代表はロッテケミカル基礎素材の生産本部長のパク・ヒョンチョル専務(54)、ロッテベルサリス代表にはロッテケミカル基礎素材安全環境部門長のファン・デシク常務(55)がそれぞれ内定した。ロッテネスレ代表はロッテ七星飲料グローバル本部長のキム・テヒョン常務(55)が内定した。

ロッテグループ革新のコントロールタワーの役割を実行するロッテ持株のコミュニケーション室長にはロッテ建設のコ・スチャン副社長(58)が昇格した。コンプライアンス経営室長にはコンプライアンス強化のため、検事出身で法務法人律村(ユルチョン)の朴殷載(パク・ウンジェ)弁護士(53)を副社長に迎え入れた。ロッテ持株は最近2年間、6人の室長を全面交代し、変化の中心を買って出た。



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