韓国は「守望相助」、日本は「一衣帯水」…王毅中国外相の発言の真意とは


 25~27日の3日間の訪韓で最も目を引いたのは、ムン・ジョンイン大統領統一外交安保特別補佐官らとの27日の朝食会だった。この日の朝食会の内容を伝える中国外交部の資料には、意味深長な表現がいくつか登場する。王毅部長は同朝食会で、韓中関係について「両国首脳が重要な共通認識に基づいて両国の根本的利益の方向に合うように両国関係に対する青写真を導き出すとともに、発展戦略をうまく結びつけて実務的な協力で両国関係を安定的に推進することを望んでいる」と述べた。ムン・ジョンイン特別補佐官は、「韓国側の『米中関係が悪化すると、韓国が困難な立場に立たされる』という発言に対し、王部長が『新冷戦に反対する。これは歴史的発展の流れに合わない』として、中国の見解を詳しく説明した」と伝えた。

 「アメリカ・ファースト」を掲げ同盟を軽視したドナルド・トランプ政権と違い、バイデン政権は放置されてきた韓米日「三角同盟」を再整備し、中国への圧力を強めていくものと見られる。このような敏感な時期に、王部長は韓国に両国間の「共通認識」と共通ビジョンである「青写真」を提案し、米国にあまり傾くことなく、中国と「国際社会の公平と正義を守ろう」と呼び掛けたわけだ。また、26日に行なったカン・ギョンファ外交部長官との会談前の冒頭発言でも、両国間の「守望相助の精神」を強調し、韓国とともに「地域の平和と安定を守っていきたい」という意向を示した。「守望相助」とは共通の敵や困難に備えて交互に見張りを務める関係、すなわち実質的「戦略的協力パートナー」関係を意味するものと言える。中国外交部は同日、韓中外相会談で合意された10項目を発表しながらも、韓国の発表にはない「中韓外交・安全2+2対話(外交安保当局連席会議)の始動」に言及し、韓中関係の“戦略性”を強調した。

 これに比べ、24~25日王部長の日本訪問は冷ややかな雰囲気の中で終わった。王部長は日本では協力が必要な隣人という「一衣帯水」を持ち出した。王部長は茂木敏充外相との会談で中日関係を「長期的協力パートナー」とし、「適切な戦略的コミュニケーション」が必要であると強調するにとどまった。

 冷ややかな雰囲気を悪化させたのは、尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる厳しい攻防だった。24日の記者会見で、茂木外相が、尖閣諸島をめぐる中国の動きに対する懸念を示したことに対し、王部長は「日本の漁船が釣魚島周辺の敏感な水域に入る事態が発生している」と反論した。中国の習近平国家主席の訪問についても、韓国では王部長が「条件が整い次第、訪韓したい」という習主席の口頭メッセージを伝えたが、日本では関連した言及はなかったと朝日新聞などが報じた。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)



Source link

Read Previous

今度は消えた? 米砂漠で発見の謎のモノリス、持ち去りか

Read Next

米大統領選 トランプ氏が選挙後初のテレビ出演 「徹底抗戦」打ち出すも「最高裁にはたどり着けないかも」と悲観的見通しも

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *