韓国の大手半導体メーカーSKハイニックスの社員給与明細がオンラインコミュニティで公開され、その高額な内容が大きな話題を呼んでいます。特に注目されるのは、総支給額に占める成果給の割合の高さです。
SKハイニックスのロゴと社屋イメージ。高額な給与明細が話題となった韓国大手半導体メーカーのロゴ
今回公開されたのは、同社社員による2025年1月分の給与明細です。これによると、総支給額は5,689万ウォン(約606万3,334円)に上り、そこから4大保険料、所得税、地方所得税など合計759万8,010ウォン(約80万9,353円)が控除されました。貯蓄や返済額を除いた実際の手取りは、4,826万1,047ウォン(約514万269円)でした。
この明細の詳細を見ると、基本給は580万3,000ウォン(約61万8,320円)で、その内訳は基本給295万7,000ウォン(約31万4,885円)、固定残業代50万7,000ウォン(約5万4,040円)、業績給233万9,000ウォン(約24万9,475円)となっています。これに加えて、特別業績給1,670万7,000ウォン(約178万258円)、超過利益分配金(PS)3,408万2,300ウォン(約363万1,277円)、年金補助8万80ウォン(約8,531円)、利子補助20万9,207ウォン(約2万2,300円)などが支給されていました。驚くべきことに、総支給額の約89%が成果給として支払われていたことが判明しました。
特に重要なのは、年1回支給されるPSです。これは年俸の最大50%、基本給の1,000%まで受け取れるインセンティブであり、前年営業利益の10%がその原資となります。SKハイニックスは創業以来最高の営業利益を記録したため、今年のPS支給額は大幅に増加しました。同社の2025年4〜6月期の営業利益は9兆2,129億ウォンに達し、前年同期比で68.5%増という過去最高の数字を叩き出しています。
SKハイニックスの給与体系の推定によると、新入社員から主任級の月基本給は約250万〜270万ウォン(約26万6,500〜28万7,820円)、代理初〜中盤は約290万〜320万ウォン(約30万9,140〜34万1,120円)、そして20年以上の経験を持つ次長から部長級は500万ウォン以上(約53万3,000円以上)とされています。これらの情報から、成果給が年収に占める割合が非常に大きいことが理解できます。
こうした背景から、ネット上では今回の給与明細の持ち主について、年収8,000万〜1億ウォン台(約852万8,000〜1,066万円)の入社5〜8年目、代理〜課長級の社員ではないかとの推測が広がっています。
今回の給与明細公開は、韓国半導体業界における高水準の報酬体系と、成果主義が色濃く反映された企業文化を改めて浮き彫りにしました。特に好業績を背景とした成果給の比重の大きさは、同社の競争力と優秀な人材確保戦略の一端を示しています。
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