韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が、就任後最低となる37.4%を記録しました。法相と検事総長の対立が影響しているものとみられます。
韓国の最新の世論調査で、文在寅大統領を「支持する」と答えた人は、先週より6.4ポイント低い37.4%となり、就任後の最低を更新しました。これまでの調査で支持率が最低だったのは、去年10月、チョ・グク前法相が家族ぐるみの不正疑惑で辞任に追い込まれた際の41.4%でした。
韓国では、最側近に対する監察を妨害したなどとして、秋美愛(チュ・ミエ)法相から職務停止を命じられていた尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長について、裁判所が1日、職務復帰を認めました。法務省で10日に開かれる懲戒委員会で、尹検事総長の処分が決まる予定です。
支持率の低下には、こうした対立の深まる状況に、文大統領の任命責任を問う声が高まっていることが背景にあるとみられます。(03日19:42)