韓国の債務、1カ月間に12兆6000億ウォン増…赤字は昨年の倍


第3次緊急災難支援金を含む558兆ウォン(約53兆円)にのぼる過去最大規模の来年度予算が執行を控えた中、財政が急速に悪化している。4回にわたる補正予算で負債はさらに増え、新型コロナウイルス感染症の影響で税収は減っているからだ。

韓国企画財政部が8日に発表した「財政動向12月号」によると、今年1-10月の管理財政収支は90兆6000億ウォンの赤字だった。前年同期(-45兆5000億ウォン)に比べ45兆1000億ウォン増え、赤字幅はほぼ倍増した。管理財政収支とは、政府が収入から支出を差し引いた統合財政収支から社会保障性基金の収支を除いた数値。実質的な財政状況を表す。同じ期間、統合財政収支は59兆ウォンの赤字だった。

財政赤字の増加は当然だ。政府が支出を増やすほど収入が増えないからだ。今年1-10月の総支出は468兆5000億ウォンと、前年同期比で50兆9000億ウォン増えた。特に10月は第4次補正予算事業を執行し、前年同月に比べ2兆1000億ウォン多い33兆7000億ウォンを支出した。

1-10月の総収入は3兆30000億ウォン増の409兆5000億ウォンだった。特に税金は前年同期比で6兆7000億ウォン減少した。10月だけをみると、7-9月期に民間消費と名目賃金所得が一部回復し、付加価値税と所得税収入が増加した。

借金で財源を調達した補正予算のため国家債務は雪だるま式に増えた。10月末を基準に中央政府の債務は1カ月間で12兆6000億ウォン増え、812兆9000億ウォンとなった。前年同月比で113兆9000億ウォンの増加だ。中央政府の債務は9月に過去初めて800兆ウォンを超えた。

政府は来年558兆ウォン規模の本予算編成で国家債務は956兆ウォンに増えると推算した。国内総生産(GDP)の47.3%水準だ。にもかかわらず企画財政部は「所得税と付加価値税の増加などで総収入が増え、10月の財政収支は黒字に転じた」と評価した。また「国家債務は年末まで第4次補正予算編成当時に予測した水準で管理する予定」と明らかにした。



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