(CNN) 米カリフォルニア州の新型コロナウイルスの予防策に抵抗していた同州サクラメント郡のスコット・ジョーンズ保安官が陽性反応を示したことが6日までにわかった。
同保安官事務所の声明によると、症状は軽いが発熱、うっ血、立ちくらみや頭痛など訴えていたという。事務所の報道担当者はCNNの取材に、体調は良く、症状はもはやないとも述べた。
保安官事務所の別の職員の感染が判明後、検査を受け陽性反応がわかった。同保安官の家族も隔離処置にあるという。個人情報の保護などを理由にさらなる詳細に触れることは避けた。
保安官事務所の数十人の感染が見つかっているとし、感染経路などは不明としている。
ジョーンズ保安官はここ数週間、州や郡による予防策に反対する意見を公に表明。先月にはニューサム州知事が4000万人の州民の大半を対象にした夜10時から翌朝5時までの必要不可欠でない集まりを禁じたことの指示を順守しないとの立場も打ち出していた。
これ以前には知事が6月18日に出した州民のマスク着用の義務化にも反発。同保安官事務所は翌日、刑事責任の追及を視野にしての知事の指示順守を図るのは不適切とし、代わりに教育的な効果を狙った職務を行うとも述べていた。