地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」採択から5年を記念した、国連のオンライン会合が日本時間12、13日、テレビ会議形式で開かれ、菅義偉首相は「脱炭素社会の実現のため、指導力を発揮していく決意だ」とのメッセージを寄せた。
首相は2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする目標を改めて強調。「日本は成長戦略の柱に『経済と環境の好循環』を掲げ、革新的なイノベーションを通じてグリーン社会の実現に努力していく」と訴えた。
また、英国で21年に開かれる気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に向け、中間目標となる30年の削減目標の見直しについて議論を進める考えも示した。
会合は、「パリ協定」の取り組みが今年本格的に始まったのを受け、気候変動対策を強化する狙いで開催された。【加藤明子】