(CNN) 米国で新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が始まったが、アフリカ系(黒人)のうち35%がワクチン接種について、ためらっていることがわかった。カイザー・ファミリー財団の世論調査で明らかになった。
今回の調査によれば、ワクチンが科学者によって安全性が確認されて、広く無料で入手できるようになった場合について、黒人のうち35%が「おそらく接種しない」あるいは「絶対に接種しない」と回答した。
ワクチン接種をためらっている黒人のうち71%が副作用の可能性を懸念していると答えた。半数がワクチンによって新型コロナウイルスに感染することを懸念していた。48%がワクチンに対して不信感を抱いていた。
他の調査でも、黒人やラテン系の人々がワクチン接種をためらう主要な理由として、連邦政府に対する不信や医療研究における米国での歴史的な人種差別が挙げられていた。
黒人の女性看護師サンドラ・リンゼイさんは今月14日にワクチン接種を受けたひとりだ。リンゼイさんはCNNの取材に対し、ワクチン接種の後も気分は良好だと答えた。毎年受けているインフルエンザのワクチンと変わったところは感じなかったという。