(CNN) ロン・クレイン米大統領首席補佐官は6日までに、バイデン政権が新型コロナウイルス予防策の一環として全ての米国民にマスクを郵送で配給するトランプ前政権が却下した施策の復活を期待していることを明らかにした。
米NBCテレビの取材に述べた。この案は昨年、公衆衛生機関が前政権に勧告したもののトランプ氏が何らかの理由で葬りさったと説明。この施策を改めて検討したいとし、今後数日内もしくは来週に一定の進展を公表出来るかもしれないと語った。
CNNは昨年9月、このマスク配給案に関する内部文書の内容を把握。米郵政公社が昨年4月、計6億5000万枚のマスクなどを配給する計画だった。
米紙ワシントン・ポストは当時、トランプ政権高官を引用し、ホワイトハウスが計画を退けたとし、一部の政策顧問らが懸念を呼び、パニックを引き起こしかねないと危惧したのが理由だったと報じてもいた。
ただ、米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー新所長は最近、米国民にマスクを贈ることがマスク未着用の人々の再考を促すことに必ずしもつながらないとの見解を表明。
CNNの取材に先週、マスクを利用しない理由が入手出来ないのが原因だとは全面的に考えないとも指摘。供給が少なくて買うことが出来ず、入手のルートもないような地域の人々に送付することは大いに提唱するとも述べていた。