選挙不正調査団体への出資者、返金を求めて提訴 米紙報道



共和党支持者のフレッド・エシェルマン氏/From Eshelman Ventures

共和党支持者のフレッド・エシェルマン氏/From Eshelman Ventures

(CNN) 米大統領選の不正調査を掲げる団体に多額の資金を提供した共和党支持者が、返金を求めて提訴したことが分かった。15日付の米紙ワシントン・ポストが報じた。

法廷文書と同紙の取材によると、フレッド・エシェルマン氏はテキサス州を拠点とする団体「トゥルー・ザ・ボート」に対し、250万ドル(約2億6000万円)の返還を要求している。

エシェルマン氏は昨秋の大統領選後に同団体のことを知った。選挙に不正があったという説の真偽を確かめたいと思い、調査への出資を思い立ったという。

同団体は資金援助を受けて、不正を主張する複数の訴えを起こした。だがトランプ陣営の法廷闘争と同様、いずれも失敗に終わったという。

エシェルマン氏が返金を求めたのに対し、同団体からは100万ドルしか返せないとの回答があった。これを受けて同氏は、資金の使い方が約束と違ったとして、連邦裁判所とテキサス州裁判所に訴えを起こした。ただしその後、連邦裁への提訴は取り下げている。

トゥルー・ザ・ボートの弁護士は同紙とのインタビューで、エシェルマン氏からの出資に条件はなかったと反論した。法廷文書によると、これまで同氏に返還された資金はない。

エシェルマン氏は同紙に、大統領選に何らかの不正行為はあったとの見方を示す一方、「選挙結果を覆すほどの規模だったかと聞かれたら、それは分からない」と語った。



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