韓国、3月の輸出が過去最高…「景気回復の期待感から石油・鉄鋼・繊維増加」


3月の輸出は、不振が続いていた石油製品および石油化学・鉄鋼など中間財品目が増加した影響を受けた。写真は大林産業麗水石油化学団地。 中央フォト
3月の輸出は、不振が続いていた石油製品および石油化学・鉄鋼など中間財品目が増加した影響を受けた。写真は大林産業麗水石油化学団地。 中央フォト

世界的な景気回復の期待感から、これまで不振だった中間財品目の販売が増え、先月の輸出額が3月基準の過去最高を更新した。半導体・自動車など従来の主力商品も輸出も好調だ。

韓国産業通商資源部によると、3月の輸出額は538億3000万ドル(約60兆7200億ウォン)と、前年同月比で16.6%増加した。月間輸出額が500億ドルを超えたのは今年に入って初めて。

特に月間輸出額でみると3月は過去3番目に多い。今年3月より輸出額が多かったのは、半導体景気が好況だった2017年9月(551億2000万ドル)と2018年10月(548億6000万ドル)の2回だけだ。3月の一日の平均輸出額も同月基準で過去最高(22億4000万ドル)となった。3月の操業日数は前年同月と同じだ。

品目別にみると、15大輸出品目のうち14品目が前年同月比で輸出額が増えた。14品目以上で輸出が増加したのは9年1カ月ぶり。このうち9品目は2けた上昇率となった。特に3月には不振だった中間財品目が大幅に増加した。1、2月に輸出額が前年同月比で減少した一般機械(6.9%)・石油製品(18.3%)・繊維(9.4%)が3月には増加に転じた。特に石油製品は国際原油価格の回復で2年3カ月ぶりに増加に転じた。一般機械も過去2番目に高い実績だ。

2月から回復傾向だった石油化学(48.5%)と鉄鋼(12.8%)も2けた上昇率となった。国際原油価格回復の影響を受けた石油化学は月間輸出額基準で過去最高(47億5000万ドル)。鉄鋼は29カ月ぶりの2けた増加となった。

産業部のシン・ヨンミン輸出入課長は「不振だった中間財品目の輸出が大幅に増えたことが3月の輸出反騰の原因」とし「原油価格の上昇だけでなく、主要需要国の景気回復で関連品目の輸出増加幅が拡大した」と説明した。

半導体・自動車など主力製品も輸出好調を維持した。半導体の輸出額(95億1000万ドル)は9カ月連続で増え、2年4カ月ぶりの最高水準となった。自動車(44億ドル)も3カ月連続の増加で4年3カ月ぶりの最高額。

新しい輸出品目に浮上しているバイオヘルスは19カ月連続で増えた。また、家電や二次電池などIT品目も5ヶ月以上増加している。

中国(26.0%)、米国(9.2%)、欧州連合(36.6%)、アジア(10.8%)の4大市場への輸出も前年同月比ですべて増加した。特に、欧州連合への輸出額は過去最高、米国への輸出額は過去2番目の実績となった。



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