韓国SKグループ、ベトナム事業拡大へ…流通1位ビンコマースに投資


韓国SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長(左)が2018年、ベトナムのグエン・スアン・フック首相と会談をしている。グエン首相は5日、国家主席に就任した。[写真 SKグループ]
韓国SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長(左)が2018年、ベトナムのグエン・スアン・フック首相と会談をしている。グエン首相は5日、国家主席に就任した。[写真 SKグループ]

韓国SKグループが東南アジアにおける流通網を確保するためにベトナム流通企業に大規模な投資をした。SKは6日、ベトナム・マサン(Masan)グループの流通専門会社「ビンコマース(VinCommerce)」の株式16%を4億1000万ドル(約452億円)で取得する契約を締結した。ビンコマースはスーパーマーケット(ビンマート)とコンビニ(ビンマートプラス)をおよそ2300店舗経営している。小売市場のうち占有率が50%に達するベトナム業界1位企業だ。ベトナムでは、コンビニ・スーパーマーケットなど現代式流通市場は年間25%以上の高成長を遂げている。

SK東南アジア投資法人のパク・ウォンチョル代表は「ビンコマースが今後アマゾンやアリババのようにオンラインとオフラインを結合した流通事業者に成長すると期待している」とし「東南アジア市場で高い成長が予想される未来流通網に対して積極的に投資する」と説明した。

SKグループはベトナムなど東南アジア地域で新たな成長動力を確保するために2018年8月にSK東南アジア投資法人を設立した。SK(株)、SKイノベーション、SKテレコム、SKハイニックス、SK E&Sなど主要系列会社が共同出資した。SK東南アジア投資法人は同年10月、ベトナム最大の民間企業の一つであるマサングループの持株会社の株式9.5%を4億7000万ドルで取得した。2019年ビングループの株式6%、昨年イメックスファーム(Imexpharm)の株式25%を相次いで取得するなど本格的な投資に乗り出した。

SKグループは今年初め、SK(株)の組織を先端素材、親環境、バイオ、デジタルなど4大核心事業を中心に改編して投資専門会社に変化している。2月、米国の水素エネルギー企業「プラグ・パワー(PLUG POWER)」、先月はフランスの遺伝子・細胞治療剤「CMOイポスケシ(Yposkesi)」を買収した。

今回ベトナム企業に投資するにあたり、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長のネットワークが大きな力を発揮した。

崔会長は2017年以降、昨年の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)が拡大する前まで、毎年グエン・スアン・フック首相と会談を行うほど、SKグループとベトナムは緊密な協力関係を構築してきた。グエン首相は今月5日、国家主席に就任した。

ビンコマースの売上は2019年11億ドルから昨年14億ドルへと約30%成長した。今年は18億ドルに達するものとみられる。ビンコマースのTruong Cong Thang最高経営責任者(CEO)は「ビンコマースは顧客中心の経営を通じて販売ネットワークを強化し、営業効率性を改善することに成功した」とし「今回のSKの投資は、ベトナム市場で飛躍するための開始点になるだろう」と話した。



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