1兆ウォンの空売り爆弾あふれる…KOSDAQ代表銘柄集中爆撃


空売りが1年2カ月ぶりに再開された。初日の3日だけで1兆ウォンを超える空売りが出た。バイオ関連銘柄が多いKOSDAQ市場が大きく揺れ動いた。

この日韓国総合株価指数(KOSPI)は前日より20.66ポイント(0.66%)下落の3127.20で引けた。KOSDAQ指数は21.64ポイント(2.2%)下落の961.81で取引を終えた。金融委員会はこの日からKOSPI200とKOSDAQ150指数を構成する350銘柄に限定して空売りを再許容した。

空売りは株価下落を予想した投資家が株式を借りて売った後に買い戻す方式の投資技法だ。空売り投資家の予想通り株価が下がれば利益を得られるが株価が上がれば損害を受ける。

韓国取引所によると、この日の空売り取引代金はKOSPIの8140億ウォンとKOSDAQの2790億ウォンを合わせて1兆930億ウォンだった。昨年3月の空売り禁止直前10日間の1日平均取引代金8610億ウォンより27%多かった。

3日の外国人投資家の空売り取引代金は9559億ウォンで空売り全体の87%だった。この日KOSPI200指数は前日より0.47%下落し比較的健闘した。だがKOSDAQ150指数は3.12%急落した。KOSDAQ150指数の下落幅はKOSDAQ総合指数よりさらに深かった。

専門家らはこの日のKOSPI下落は対外変数の影響が大きかったと説明した。未来アセット証券のソ・サンヨン研究員は「この日午前だけでも横ばい相場で推移したKOSPIが午後に下げ幅を広げた。空売り問題よりアジア証券市場の下落のため」と話した。この日香港証券市場は前日より1.28%、台湾証券市場は1.96%値を下げた。

KOSPI市場で最も多い空売りが集まった銘柄はセルトリオン(710億ウォン)だった。セルトリオンの株価は6.2%下落した。サムスンバイオロジックス(3.86%)とSKイノベーション(5.55%)などバイオ関連・バッテリー関連銘柄も下落幅が大きかった。

KOSDAQ市場では空売り最下位の影響がはっきり現れた。時価総額1位から8位まで一斉に下落した。KOSDAQ時価総額1位であるセルトリオンヘルスケアが5.97%、2位のセルトリオン製薬が5.04%と5%以上急落した。セルトリオンとともに「三銃士」と呼ばれるこれら銘柄の時価総額合計はこの日だけで3兆5000億ウォン以上減った。KOSDAQ時価総額3位のカカオゲームズが4.61%、4位のエコプロBMが3.98%など並んで下落した。

最近貸借残高が急増した銘柄も劣勢を見せた。KOSPI市場ではCJ CGV(3.83%)と保寧製薬(12.55%)、KOSDAQ市場ではHLB(4.23%)とダウォンシス(3.88%)が代表的だ。貸借残高は投資家が証券会社で株式を借りた後に返していない分だ。一種の「株式マイナス通帳」の残高といえる。

韓国の証券市場では株式を借りずに売る無借入空売りを禁止する。したがって空売りをするには株式を借りなければならない。市場では貸借残高が増えれば該当株式の売りが増加するものと解釈する。韓国投資証券のイ・ナイェ研究員は「空売り再開の影響力が銘柄別にくっきり現れる状況」と話した。有進投資証券のホ・ジェファン研究員は「空売りの影響は時間が経つほど減るだろう。来週には落ち着くものとみられる」と予想した。金融委員会のト・ギュサン副委員長は「違法な空売りなど市場を乱す行為に対しては法が認める最高限度で制裁するなど積極的に対処していく」と話した。



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