これまでは予告編…「コロナ3高」が来る=韓国

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会社員のチェさん(41)はこのところガソリンスタンドに行くたびにガソリン価格に驚く。チェさんがよく行くガソリンスタンドではガソリン価格が1リットル当たり1600ウォン台に上昇したという。彼は「昨年は1200ウォン台だった記憶があるが上がるにしてもあまりに速い」と話した。

シンさん(39)は2カ月後の引っ越しを控えて銀行のマイナス通帳の金利を調べてみた。シンさんは「最低金利年2%台と見たのは数日前のようだったがいつのまにか3%を超えていた。利子負担が大きそうだ」と話した。

最近物価と金利、ドルがともに上昇する「3高」現象が明確だ。韓国石油公社の原油価格情報サイトによると、24日午後の全国のガソリンスタンドのガソリン価格は1リットル平均1546.46ウォンだった。昨年2月13日の1547.53ウォンから1年3カ月来の高値水準だ。ソウルでは平均価格1629.69ウォンとすでに1600ウォンを超えた。

韓国市場で原油価格は新型コロナウイルス流行前の水準に戻った。国際原油価格は1バレル=60ドルを超えた。結局国内石油製品価格も上がるほかはない。こうした影響で消費者物価は上昇した。統計庁によると、先月の消費者物価上昇率は前年同月比で2.3%だった。月間統計ではあるが韓国銀行の物価安定目標である年2%を上回った。

今月も消費者物価上昇が続く見通しだ。消費者物価の先行指標といえる生産者物価は先月前年同月比で5.6%上がった。当分庶民の負担は大きくなりそうだという意味だ。

成均館(ソンギュングァン)大学経済学科のキム・ギョンス名誉教授は「インフレが分岐点を迎えたという事実は明らかなようだ。一時的か否かがカギ」と話した。彼は「(物価上昇は)経済協力開発機構(OECD)加盟国全般に現れている現象。一時的でないということにウエイトが置かれる」と付け加えた。

各国政府と中央銀行はこれまで新型コロナウイルス危機を克服する過程で天文学的な金融緩和を進めた。このお金が景気回復とかみ合わさって物価を引き上げている。高物価に驚いた主要国の中央銀行は通貨政策を緊縮に回すタイミングを苦悩中だ。

韓国銀行は昨年5月から1年にわたり基準金利を年0.5%で据え置いている。だが基準金利と別に市場金利はすでに上昇気流に乗った。物価と市場金利は互いに緊密につながっている。金融投資協会によると24日の3年物国債利回りは年1.116%を記録した。1月4日と比較すると0.162%上昇した。

外国為替市場ではドル高ウォン安が現れた。24日のソウル外国為替市場でウォン相場は1ドル=1127.10ウォンで取引を終えた。ウォン相場は1月4日と比較すると45ウォンのウォン安ドル高となった。ドル高は韓国経済にとって「諸刃の剣」だ。韓国製品の輸出競争力は上がるが原材料輸入コストが高くなる問題がある。もしドル高ウォン安の動きが急激に現れれば韓国の株式と債券に投資した外国人が資金を引き揚げる信号と見ることができる。

韓国経済は回復傾向に転じてはいるがまだ不安な状況だ。国際通貨基金(IMF)と韓国開発研究院(KDI)などは今年の韓国経済の成長率を3%台後半、韓国金融研究院は4%台初めと予想した。専門家の間では不動産価格急騰による資産二極化に1600兆ウォンを超える家計負債を韓国経済の弱点とする見方がある。

新韓金融投資のハ・ゴンヒョン首席研究員は「韓国経済が十分に回復していない状況で米国が先制的に金利引き上げに出る場合は余波が大きくなるかもしれない」と診断した。彼は「現在米国と欧州連合(EU)はすぐに通貨政策緊縮に出ず相当期間長い呼吸で行くだろうという見通しが優勢だ」と説明した。

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