バイデン氏、初外遊スタート 演説でプーチン氏を牽制



米軍に対して演説するバイデン米大統領=9日、英イングランド・サフォーク/Patrick Semansky/AP

米軍に対して演説するバイデン米大統領=9日、英イングランド・サフォーク/Patrick Semansky/AP

イングランド・ファルマス(CNN) 初の外遊となる欧州歴訪をスタートさせたバイデン米大統領は9日、英国に駐留する米軍部隊を前に演説を行い、今回予定されているロシアのプーチン大統領との首脳会談では、相手にとって不都合な問題を提起する考えを示してプーチン氏を牽制(けんせい)した。

バイデン大統領は英イングランドのサフォークにあり、米軍の給油部隊が駐留するミルデンホール英空軍基地で海外では初となる演説に臨み、「私は主要7カ国首脳会議(G7サミット)、そして北大西洋条約機構 (NATO)首脳会議に向かい、さらにプーチン氏と会い、彼に知っておいてほしいことを知らせるつもりだ」と述べた。

バイデン氏は演説で、欧州における米国の同盟諸国との関係修復について力説し、同盟諸国を国際安全保障の基盤と位置付けた他、プーチン氏との会議では決して引かない姿勢を強調。

「ロシアと対立しようとするつもりはない。われわれは安定かつ予測可能な関係を望む」と述べ、「われわれは明確だ。もしロシア政府が有害な活動に携わるならば、米国は断固とした、有効な方法で応じる。われわれはすでにそれを実際に示してきた。米国や欧州、またその他の民主主義国の主権に対する侵害には、重大な結果が待っていると伝えるつもりだ」

スイス・ジュネーブで来週開催されるプーチン氏との首脳会談に先立ち、バイデン氏はG7の開催地である英コーンウォールで欧州連合(EU)諸国の首脳らと協議に臨み、その後ベルギーの首都ブリュッセルでNATO首脳会議に出席する。

次の目的地であるコーンウォールでは、G7首脳会議の他、英国のボリス・ジョンソン首相との2カ国会談にも臨む予定となっている。



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