現代重工業グループの造船持株会社である韓国造船海洋は合計1兆1000億ウォン(約1072億円)規模の船舶10隻を受注したと21日、発表した。
韓国造船海洋は、海外船社4社と17万4000立方メートル級の液化天然ガス(LNG)運搬船2隻、9万1000立方メートル級の超大型液化石油ガス(LPG)運搬船3隻、30万トン級の超大型タンカー(VLCC)1隻に対する建造契約を締結した。
欧州の船社からは11万5000トン級の石油化学製品運搬船(PC船)4隻を受注した。今回受注した船舶は合計10隻で、契約金額は1兆936億ウォンに達する。
LNG運搬船には航行中に発生する蒸発ガスを再液化して経済性を高めたLNG再液化システムが適用される。超大型LPG船は二重燃料推進エンジンが搭載されていて、蔚山(ウルサン)現代重工業で2隻、全羅南道霊岩(チョルラナムド・ヨンアム)の現代三湖(サムホ)重工業で1隻ずつ建造される。VLCCは現代三湖重工業で建造され、2023年4-6月期までに船主に引き渡す。この船舶には排ガス洗浄装置「スクラバー」が搭載される。
韓国造船海洋は今年に入って現在まで140隻(海洋プラント2基含む)・122億ドル(1兆3463億円)分を受注し、年間受注目標(149億ドル)の82%を達成した。会社関係者は「国際海事機関(IMO)環境規制発効を控えて、エコ船舶に対する問い合わせが続いている」とし「先端技術力を基に、高品質の船舶を建造して顧客満足度を高めていきたい」と話した。