(CNN) 米ホワイトハウス当局者は23日、バイデン米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席の首脳会談が今後数カ月内に開かれる可能性に言及した。
イタリア・ローマで10月に予定され、米中両首脳が参加するとみられている主要20カ国・地域(G20)首脳会議の機会を利用することもあり得るとした。
一方で、中国が同意するのなら別の場での設定や再度の電話会談に終わる可能性にも触れた。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は先週、米中首脳会談について「時期と開催の方法の問題となっている」との認識を示していた。
中国側は首脳会談の開催に関するバイデン氏の対応に関心を示しているとされる。
スイス・ジュネーブで先に開かれた米国とロシアの首脳会談後の数日間内にロシアは中国に会談の最新情報を伝えたともされる。ロシアの駐米大使がワシントンへ最近帰任した後、最初に立ち寄って会ったのは中国の駐米大使で米ロ首脳会談の中身を説明してもいた。
米ロ首脳会談を処理し、ホワイトハウス当局者は習国家主席との首脳会談へ向けた努力が加速するだろうとの見通しも伝えた。ただ、中国がこれに応じるのかの疑問は依然残っている。
米中関係は現在、貿易、台湾やウイグル族の処遇など広範な問題で対立が深まっている。仮に米中首脳会談が実現した場合、バイデン氏が最も重要な外交課題と位置づける対中政策の方向性を占う舞台ともなり得る。