(CNN) 米国内の新型コロナウイルスのワクチン接種で1回目を終えた後、2回目を打つ機会を逃している国民らが増え、割合にして約11%、人数にして約1500万人に達していることが27日までに分かった。
米疾病対策センター(CDC)がCNNに提供したデータで判明した。この現状について、インドで初めて確認され、感染力がより強いとされる変異株(デルタ株)の拡散につながりかねないとの懸念が出ている。
データによると、今月16日時点でワクチン投与の1回目を終えた国民らのうち、予定通り2回目を受けた比率は約88%。この比率は今年の以前の時期には92%だった。
研究結果では、2回の接種を終えた場合、デルタ株に対する有効性はより高まることが確認されている。1回目と2回目の接種の間隔期間は、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンでは21日間、米モデルナ製では28日間が勧められている。
ただ、CDCは許容出来る間隔期間は42日間ともしている。
CDCのデータによると、米国内でデルタ株による新規感染者は5人に1人以上の比率になっている可能性もある。2週間前の10人に1人以下と比べ急激に増えている。
年代別では30歳以下の成人が2回目の接種を逃している可能性が最も高い。42日間の間隔期間が過ぎた比率は約12%となっている。また、30〜39歳層の2回目を逸している割合も平均以上の水準とみられる。
一方、18歳以下では2回目を逃す比率が最も少ないとみられ、42日間の間隔期間を経過した比率は約5%としている。
人種別では追加の接種の機会を失っているヒスパニック系の比率が11.4%、先住民が12.6%、ハワイや太平洋諸島の出身者が12.4%などとなっている。