生活保護は、経済的に困窮している人が利用できる可能性のある制度です。受給するためにはいくつかの条件を満たしていなければなりませんが、例外が認められるケースもあるため、確認しておいた方がいいでしょう。
本記事では、生活保護の受給条件を始め、持ち家に住んでいる場合やバイクを保有している場合でも、生活保護を受けられるのかについて詳しく解説します。
生活保護を受給するための条件
生活保護は、国民の健康で文化的な最低限度の生活を保障するための制度です。
厚生労働省によると、生活保護を受給するためには、世帯員全員が利用し得る資産、能力その他あらゆるものを活用してもなお生活に困窮していることが証明できなければなりません。具体的には、以下のような人が生活保護の対象となります。
・不動産や自動車、預貯金などただちに活用できる資産がない
・働けない、または働いていても必要な生活費を得られない
・年金や手当などの給付を受けても必要な生活費を得られない
上記の条件を満たしていてもなお、収入が国の定める最低生活費に満たない場合に、生活保護の対象になります。支給される保護費は、収入と最低生活費の差額です。
持ち家に住んでいても生活保護を受給できる?
生活保護の受給要件の一つに「不動産などの資産がないこと」とありますが、これは、売却して生活費に充てることが可能であると考えられるためです。
しかし、厚生労働省によると、居住用の持ち家である場合は、生活保護の受給対象になるケースもあります。住む家がなくなると、さらに生活が困窮することになる可能性があるためです。そのため、持ち家に住みながら生活保護を受給できる人もいると考えていいでしょう。
ただし、高額で売却できるような資産価値の高い家だと「そのまま住み続けるよりも売却して生活費に充てた方がいい」と判断されることもあります。逆に考えると、売却しても高額な資産が得られないと判断された場合は、持ち家に住み続けながら生活保護を受給できる可能性があるということです。