貨物専用機に改造した大韓航空の旅客機内部。[写真 大韓航空]
大韓航空が「航空業界のオスカー賞」を受賞した。大韓航空関係者は29日、「航空専門メディアのエア・トランスポート・ワールド(ATW)が選定する2021年エアライン・オブ・ザ・イヤーに大韓航空が選ばれた」と話した。
ATWのエアライン・オブ・ザ・イヤーは、世界の航空業界ではオスカー賞と呼ばれるほどの権威を誇る。各国の審査団が財務安定性、事業運営、顧客サービス、持続可能性、安全などの要素を総合的に評価して毎年1社を選定する。大韓航空がエアライン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは1974年に授賞が始まってから初めて。
大韓航空は新型コロナウイルスの危機にも相対的に業績が優秀という点で高く評価された。世界の航空会社のうち唯一昨年4-6月期から今年1-3月期まで4四半期連続で営業黒字を記録した。新型コロナウイルスにより旅客部門が事実上停滞しているが、いち早く旅客機を改造して航空貨物市場を攻略した戦略が通じたおかげだ。
ここにアシアナ航空買収決定を通じポストコロナ時代に備えているという点、積極的な資本拡充努力を基盤に負債比率を低くしているという点も高い評価を受けた。ATWのカレン・ウォーカー総括編集長は「エアライン・オブ・ザ・イヤー選定はこれまで大韓航空と役員社員が見せた卓越した成果の傍証」と説明した。
新型コロナウイルスに対する防疫対応も優秀だったと評価される。大韓航空は新型コロナウイルスに対応する独自の統合防疫プログラムの「ケアファースト」を通じ、旅行段階別の
防疫活動を積極的に知らせ、多様な非対面サービスを拡大した。
韓進(ハンジン)グループの趙源泰(チョ・ウォンテ)会長は「ATWのエアライン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ光栄だ。グローバルコミュニティを連結する事業者として卓越したサービスを提供するため絶えず努力していく」と明らかにした。