自由の女神の「妹」像、駐米フランス大使公邸前に設置



自由の女神の像と「妹」の像=7月1日、米ニューヨーク市/Gary Hershorn/Corbis News/Getty Images

自由の女神の像と「妹」の像=7月1日、米ニューヨーク市/Gary Hershorn/Corbis News/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク市のニューヨーク港で自由の女神が披露されてから135年。その「妹」に当たる女神像が、米首都ワシントンにある駐米フランス大使公邸前に設置された。

ミニチュア版の自由の女神を披露する式典は、米国務省のアントニー・ブリンケン長官やフランスのジャンイブ・ルドリアン外相が出席して、フランス革命記念日にあたる14日に行われた。

ブリンケン長官は、フランスが掲げる「Fraternité(友愛の意味)」の標語を引用し、「この言葉は私たちの間の関係と、民主主義を向上させ、世界を照らす光に込められた理想を前進させる取り組みを最もよく言い表している」と指摘。「女神がこれからも、私たちが共有するこの原則と、それを守るためにすべきことを思い出させてくれますように」と力を込めた。

フィリップ・エティエンヌ駐米フランス大使は、米国に自由の女神を置くことの意味は大きいと述べ、女神像はフランス人と米国人の友情を強く思い起こさせると語った。

妹女神像の重さは約450キロ、高さは約2.7メートルで、ニューヨークにある自由の女神像を正確に再現しているが、大きさは16分の1。彫刻家オーギュスト・バルトルディが1878年に制作した石膏(せっこう)模型から制作され、米国に送られるまでの10年間、パリ工芸博物館に展示されていた。

6月上旬に同博物館から撤去されて米国に輸送され、7月上旬には米独立記念日に合わせて「姉」に当たるニューヨークの自由の女神像の近くに展示された。

今後10年間は、駐米フランス大使公邸前に残される。



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