威勢がいいかのように見える中国海軍だが、実情はお粗末だという。というのも中国は空母や揚陸艦など水上の艦艇ばかりを持つ一方、水中の潜水艦となると日米に歯が立たないそうだ。
「中国海軍世界一」は真っ赤な嘘 ~同盟システムを持たない中国の弱さ
8/24(火) 17:40配信 ニッポン放送
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月24日放送)に地政学・戦略学者の奥山真司が出演。中国海軍の本当の戦力、また、同盟システムを持たない中国の弱さについて解説した。
水上艦艇ばかりの中国
戦略国際問題研究所上級顧問のエドワード・ルトワック氏が執筆し、奥山真司氏が日本語訳をされている文春新書『ラストエンペラー習近平』。この本を基にして、大国になるほど弱くなるという中国海軍のパラドックスに迫って行く。
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飯田)今回は、中国海軍にフォーカスを当ててお話をしていただくということになっています。
奥山)現在、世界各国が持っている海軍の船は、実は2種類しかないと言うのです。1つは空母などの水上艦艇、もう1つが潜水艦です。水上艦艇はすべて、いざ戦争が起こったら、ターゲットでしかない。船が浮かんでいる時点で、レーダーなどで、どこで動いているのか存在がわかってしまう。そこを対艦ミサイルなどで撃たれてしまったら、1発で終わりです。しかし、潜水艦はなかなか見つからないので、「潜水艦が本当の戦力なのだ」という少し極端な見方を彼はしているのです。
奥山)そういう観点から見ると、中国はたくさんの水上艦艇を持っているけれど、潜水艦的な、水面より下の戦力は弱い。アメリカは海上自衛隊も含めてですが、水面より下の戦力においてはアメリカも日本も圧倒的に強いという話をしています。
飯田)そうなのですね。
奥山)サイズ的には中国海軍は、人民解放軍の海軍ということなのですが、数も多いし脅威ではあります。ただ、実際の戦闘態勢になったら、水中の戦力は圧倒的なので、その力はアメリカの方が持っているということを彼は言っています。
中国には仲間がいない
飯田)かつて、中国の潜水艦というと、ドラを打ち鳴らすようだと形容されるように、場所がすぐにわかってしまう。音も大きいと言われた時期がありましたけれども、最近は静粛性が上がっていて、脅威が高まっているという報道もありますが。
奥山)テクノロジーを上げているという部分は否定できません。ただ、潜水艦の話云々は置いておいて、私がいつもルトワックさんの話を聞く点で、いい指摘だなと思うのは、「中国に仲間がいない」ということです。それは何かというと、同盟です。
飯田)同盟。
奥山)過去の戦争を見ると、いろいろなテクノロジーを持っている、または物量的に優位な方が勝つと言われていますけれども、実際に勝ち続けている国を見ると、「同盟が強かった方が勝って来た」ということをルトワックさんも指摘していますし、私もその指摘は素晴らしいと思います。
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同盟システムを持っていない中国~世界で40ヵ国と同盟関係を持つアメリカ
奥山)いまの中国を見てください。いざというときに頼りになる仲間がいますか? 経済力は強いのですが、同盟システムを彼らは持っていません。仲がいいのは、北朝鮮やラオス、カンボジアくらいです。アメリカは世界に四十数ヵ国の同盟関係を持っています。基地も使えます。軍隊も派遣できる。
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米軍を狙えば英国がミサイルを飛ばす
中国軍って、実は弱いですか?台湾に攻め込むって言われてて、全然実行しないんですけど・・・。
台湾侵攻があるとすれば空からだね。海は第二部隊だ。陸海空のすべてを投入するとなれば持たないかもしれないが、海軍だけで切り離して考えれば中国はむしろ弱いという話。
空母って、あまり意味ないんですか?この前インドも作ったと言ってたので、良く分からないです・・・。
それが生きてくるのが同盟国の存在だよ。中国には軍事同盟を結んだ国が存在しないというのはあまり認識していなかったが、同盟関係にあるなら空母を狙えば抑止力が働く。米軍の空母を鎮めたら英仏が黙ってない…みたいな。
そういう事なんですね!それで、中国はミサイルを撃てなくなります。
仲間がいなければ滅びるだけ
ネットユーザーの反応です!
・日本はクアッドや日米安保、イギリスがいますけど、中国にはいません
・どう考えても、孤立した国より同盟を持つ方が優勢です
・同盟国だけじゃなくて、自国防衛を強化するべきです
・個別の能力以上に、同盟は大切です
個別の防衛能力では限界があるよな。日本を狙ったら英国が空母を出すし、米国が弾道ミサイルを持ち出す…というのが大事なわけで。中国の場合は個別の防衛能力しかないから、誰が敵に回るか分かったもんじゃないってこと。
確かに・・・。それで、パキスタンも信用できなくなったんですね。
中国の皆さん、仲間は大事です!孤立して下さい!さようなら!