中国で行方不明になった彭帥選手がIOCのバッハ会長とビデオ通話を実施したが、WTAはまだ懸念が解消されていないと否定的な雰囲気を見せている。安否が確認できたからと言って、検閲や何らかの強制を受けていない証拠にはならないとしている。別人かどうかには言及しなかった。
IOCとの通話で「懸念解消されず」、中国女子選手巡りWTA
11/22(月) 14:04配信 ロイター
[上海 22日 ロイター] – 中国の張高麗元副首相に関係を強要されたと告発した同国女子テニス界のスター、彭帥選手が国際オリンピック委員会(IOC)とビデオ通話を行ったことについて、女子テニスのツアーを統括するWTAは22日、彭選手の安否を巡るWTAの懸念を解消するものではないという見解を示した。
IOCによると、彭選手は21日にバッハ会長とビデオ通話を行い、無事で健康に北京の自宅で暮らしていると説明があった。また、今はプライバシーを尊重してほしいとの意向を示したという。
これに先立ち、20日に友人との夕食会、21日に北京で開催された子ども向けテニス大会に姿を見せたとする写真や動画を中国国営メディア記者や大会主催者が公開したが、懸念を払拭するには至っていなかった。
WTAの広報担当者は「動画で彭帥選手を確認できたのは良かったが、彼女の健康に問題がないかや、検閲や強制を受けずにコミュニケーションできるかという点についてWTAの懸念を軽減したり、解消したりするものではない」と述べた。
IOCとのビデオ通話については「この動画で、彼女の暴行疑惑について検閲なしに完全かつ公正で透明な調査を行うという、われわれの要求が変わることはない。それがそもそもの懸念だ」と強調した。
この問題を巡っては、世界の人権団体などが中国の人権問題を理由に来年2月の北京冬季五輪のボイコットを呼び掛けている。WTAも中国からの事業撤退を警告している。
張元副首相と中国政府は、この疑惑についてコメントしていない。
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本人が公の場で直接インタビューを受ければいい話
黒井この件については中国側としては何ら不審な点はなく、裏で脅して身を危険にさらすようなことはないという姿勢を保っている。そうだとしても、中国共産党幹部に暴行された疑惑については何も解明されていない。WTAは完全かつ公正で透明な調査を求めていて、それがなければ事業撤退をすると警告した。
黒井本人が直接出てきて記者会見やインタビューを受ければ解決する話だ、というネットユーザーの意見があった。IOCバッハ会長としては北京五輪開催に支障があってはならないという考えだろうが、もはやそういう状況でもなくなりつつある。公正な調査ができないならば、疑惑は事実だったと誰もが確信するはずだ。