漫画、アニメ、ゲームといったコンテンツと並び、日本が世界に誇る文化として海外でも広く親しまれている「コスプレ」。2025年10月24日から26日の3日間にわたり、東京・池袋の東口エリアで開催された大型イベント「池袋ハロウィンコスプレフェス2025」(池ハロ2025)には、合計16万1000人ものコスプレファンが来場し、大盛況を収めました。あいにくの雨天に見舞われながらも、コスプレパレードやギャザリング、多彩なステージ企画が実施され、会場は連日熱気に包まれました。WEBザテレビジョンは、会場を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施し、彼らの「コスプレに対するこだわり」に迫りました。
「池ハロ2025」を彩ったコスプレイヤーたちの秘訣
今回の「池ハロ2025」では、特に人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラクターに扮したコスプレイヤーたちが注目を集めました。それぞれのキャラクターへの深い愛情と細部へのこだわりが、見る者を魅了する再現度の高いコスプレを生み出しています。
「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒに扮したコスプレイヤー、さばのおこめさん
「涼宮ハルヒ」へのこだわり
涼宮ハルヒのコスプレを披露したさばのおこめさんは、「ボーンの入ったリアルなバニースーツを用意したこと」が最大のこだわりだと語ります。ウィッグについても、「アニメ風ではなく、現実にいても違和感のない造形」を目指し、その形に仕上げたとのこと。また、春瀬ねむりさんも同様に涼宮ハルヒのコスプレで登場し、「このキャラが実際にいたら」という視点で準備を進めたと言います。シンプルな髪型だからこそ、ウィッグはシルエットの美しさと地毛感を出すことに注力。作品媒体によって異なる髪の色や長さを独自に解釈し、“最もハルヒらしい髪型”を再現したと語り、衣装も既製品をリメイクしつつ、カチューシャと胸元のリボンは形にこだわって自作した点を強調しました。
「朝比奈みくる」へのこだわり
朝比奈みくるに扮したたべぽぅさんは、グループでバニーガール併せをしたため、「メンバー全員で衣装の質感を統一すること」にこだわったと言います。ボーン入りのしっかりとした素材のバニースーツを用意し、さらに「みくるちゃんは左胸に星型のほくろがある」ため、メイクで忠実に描き足したという徹底ぶりを見せました。やむ太郎さんも朝比奈みくるのコスプレで、特に「ウィッグ」に一番こだわったと語ります。特徴的な前髪の立体感を出すために試行錯誤を重ね、ふわふわ感を表現するために後ろ髪を巻き髪にしたのがポイントだと説明しました。
「長門有希」へのこだわり
長門有希のコスプレで参加したかなたさんは、「童顔かつきゃしゃなイメージ」を再現するため、メイクと加工で血色感やパーツの配置を意識したそうです。体形を強調するポーズは控え、あえて盛りすぎないようにしたこと、そして艶感のあるバニースーツとタイツもこだわりポイントの一つだと話してくれました。
冬の祭典「コミックマーケット107」への期待
大盛況のうちに幕を閉じた「池ハロ2025」に続き、年の瀬には「コスプレも楽しめる」大型イベント、「コミックマーケット107(コミケ107)」の開催が控えています。2025年12月30日と31日に東京ビッグサイトで開催されるこのイベントでは、一体どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集まるのでしょうか。今のうちからトレンドを分析し、会場でその答え合わせをするのも楽しみ方の一つと言えるでしょう。
◆取材・文=ソムタム田井





