1年を締めくくるにふさわしい記事だ。中国西安の都市封鎖が1週間を超え長期化する気配となっている。新規感染者数が一向に減らず連日150人超となっていて、厳しい外出制限により食糧不足となる世帯が相次いでいるようだ。北京五輪開催にも暗雲が垂れ込め始めた。
中国・西安 感染者数が3週間で千人超
12/30(木) 19:38配信 日本テレビ系(NNN)
新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウンが続いている中国の西安では、感染者の数が3週間で1000人を超えました。市民からは食料不足など不満を訴える声が相次いでいます。
中国陝西省の西安では、今月9日以降、新型コロナの感染拡大が続き、30日までの感染者は1117人となりました。特に直近5日間は連日150人以上の感染が確認されていて、歯止めがかかっていません。西安の地元政府は、流行中のウイルスについてオミクロン株ではなくデルタ株だと発表しています。
人口1300万人の西安では、今月23日から外出を2日に1度だけに制限する措置が始まりましたが、27日には、これをさらに強化し多くの世帯でPCR検査以外での外出が禁じられたということです。
SNS上では、食料やマスクなどの不足を訴える声が相次ぎ、地元政府は無料で物資を配送するなどして市民の不満を和らげようとしています。
北京オリンピックの開幕まであと1月あまりとなる中、ほかの都市への感染拡大を封じるためロックダウンが長期化する可能性もあります。
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ゼロコロナが長いと免疫が得られず却って苦しむ
黒井中国政府は何としてでも西安の市中感染を他地域に広げないようにしたいだろうが、オミクロン型変異株の感染力の強さはデルタ型と比べても桁違いだ。デルタ型でさえも収束に2カ月以上かかった中国からすれば、オミクロン型の襲来はまさに悪夢と言える。もし他の省でオミクロン市中感染が広がったら目も当てられない。
黒井中国の場合ゼロコロナが長く免疫を獲得していない人がほとんどだから、却って感染拡大が長期化する可能性があるとネットユーザーに指摘されていた。シンガポールも一時期このせいでかなり苦しんだ。さっさと感染させて重症化しないまま終わるのが最良の解決方法だが、中国には今更方針転換は不可能だ。