ウクライナ大統領「首都にとどまる」、ロシアは進軍
[キエフ 25日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、同国への攻撃を開始したロシア軍が首都キエフに向けて進軍する中、キエフにとどまる意向を表明した。
米国とウクライナの政府当局者らは、ロシアはキエフ掌握とウクライナ政権の打倒を狙っていると話している。
ロシア軍は24日、北部のチェルノブイリ原子力発電所を掌握。ロシア軍部隊が配置されているベラルーシからキエフへの最短ルート上にチェルノブイリはある。
ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで「敵は私を第一の標的に定めた」と述べ、「私の家族は第2の標的だ。国家元首を失脚させることでウクライナを政治的に壊滅させるつもりだ」と主張した。
「私は首都にとどまる。家族もウクライナにいる」と続けた。
ブリンケン米国務長官は米CBSテレビでゼレンスキー氏の安全について懸念しているか問われ、「私の知る限りでは、ゼレンスキー大統領はウクライナで職にとどまっている。私たちは無論、ウクライナ政府当局者など私たちの友人全員の安全について懸念している」と述べた。
ウクライナ大統領、侵攻への抵抗呼び掛け 「遠くから傍観する」味方を批判
2022.02.25
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は25日午前、新たな動画メッセージを発表し、ロシアの侵攻への抵抗を呼び掛けるとともに、味方の国々に対しわずか数時間で2度目となる批判を行った。
ゼレンスキー氏はフェイスブックの動画で「今朝、我々はひとりで国を守っている状況だ。昨日と同様、世界で最も強力な国は遠くから傍観している」と述べた。米国を指した発言とみられる。
また「ロシアは昨日制裁を科されたが、これだけでは外国の兵士を我々の土地から追い出すのに十分ではない。それは団結と決意によってのみ達成できる」と指摘。ウクライナ国民は抵抗を続けて「真の英雄的行為を示している」と述べ、「敵はほとんど方角で止められている。戦いは続いている。我々が疲れることはない」とした。(cnn)
ゼレンスキーは、ウクライナ支援に遅すぎた政府に圧力をかけるため、ヨーロッパ人に街頭での呼びかけを行った。
「ロシア人のビザを無効にする?SWIFTから手を引くか?ロシアを完全に孤立させるか?大使の引き揚げ?石油の禁輸?領空閉鎖?今日、すべてがテーブルの上にあるべきである”