徳島地裁
昨年11月、徳島県藍住町の民家の井戸から男性の白骨遺体が見つかった事件で、死体遺棄と詐欺の両罪に問われた同町矢上、農業の妻(73)の追起訴審理が25日、地裁(増田慧裁判官)であった。妻は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
起訴状などによると、妻は遅くとも2018年11月頃までに夫が死亡しているのを知りながら、21年11月19日までの間に遺体を自宅敷地内の井戸に放置して遺棄し、20年には、死亡した夫の特別定額給付金10万円をだまし取った、とされる。
検察側の証拠調べでは、妻が死体遺棄について、「夫が亡くなった際、離れで遺体をシートに包んでロープで縛り、ロープで引っ張って鶏舎に置いた。臭いがしてきたから、ロープを引っ張って井戸に捨てた」と供述していたことが明らかにされた。