展示されている白いベニズワイガニ(左)(魚津水族館で)
富山湾で全身の白いベニズワイガニが水揚げされ、富山県魚津市三ヶの魚津水族館で展示されている。白いカニが見つかるのは全国的に珍しく、同館が確認したのは初めて。
白いカニは甲羅の幅約9・5センチ、体重約300グラムのオス。県水産研究所が2月28日に富山湾でベニズワイガニ調査をしていたところ、水深約1000メートルの深海で捕獲され、同館に贈られた。
通常のベニズワイガニは体が朱色だが、同館によると、突然変異などが原因で赤い色素が少ない個体になったとみられるという。
飼育員の木村知晴さんは「白い個体はめったに見ることができない。同じ水槽にいるので、赤いカニと見比べてほしい」と話している。