小田急線新百合ヶ丘駅でタクシーを待つ乗客の列(14日午前0時42分、川崎市麻生区で)
13日午後10時30分頃、横浜市や川崎市を中心に計約7万1300戸で停電が発生した。東京電力パワーグリッドによると、14日午前5時23分にすべてのエリアで復旧した。地下送電線に異常があったとみて、詳しい原因を調べている。
停電は13日午後11時過ぎ時点で、横浜市青葉区で6万2000戸、川崎市麻生区で3200戸、横浜市緑区で1200戸、東京都町田市で1400戸ほど確認された。
信号が消えた交差点で交通誘導する警察官(14日午前1時50分、横浜市青葉区で)
この停電で、小田急電鉄は向ヶ丘遊園駅―町田駅間と多摩線で一時運転を見合わせた。約2時間半後の14日午前1時頃までに全線で運行を再開したが、およそ1万9000人に影響が出た。14日も始発から一時運転を見合わせたが、午前5時11分に再開した。
川崎市麻生区の新百合ヶ丘駅では14日未明にかけて「東京電力管内の電力逼迫(ひっぱく)に伴う停電で、本数を大幅に減らして運行している」とアナウンスが繰り返し流れていた。タクシー乗り場には行列が生じ、町田方面へ帰宅途中だった会社員の男性(32)は「急な停電は初めて。今後ないようにしてほしい」と困惑していた。
横浜市青葉区では街灯や信号、コンビニ店の看板の明かりが消えていた。交差点で、車を誘導する警察官の姿もあった。