性犯罪被害者の支援拡充を　自民議連、法相に提言

　自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」は１７日、法務省を訪れ、性犯罪の被害実態把握調査の早急な取りまとめや、被害者への支援拡充を求める緊急提言書を山下貴司法相に手渡した。

　提言書を受け取った山下氏は「関係省庁と連携して傷ついた被害者を支援し、二次被害やさらなる犯罪を防げるよう、しっかり対応したい」と話した。

　提言は、父による娘への性的虐待を無罪とした名古屋地裁岡崎支部の判決などをきっかけに、性犯罪を厳罰化した改正刑法のさらなる見直しを求める声が出ていると指摘。法改正を含めた施策の検討のため調査を急ぎ、結果を踏まえた対応を行うよう要請した。

　全国各地に置かれた被害者のためのワンストップ支援センターの２４時間運営など、被害者のニーズや地域の実情に応じた支援策の強化も訴えた。