アレクサンドル・ドゥギン氏(AP)
タス通信などによると、プーチン大統領の外交に影響を与えたとされるロシア人思想家アレクサンドル・ドゥギン氏(60)所有の自動車が20日夜、モスクワ郊外で爆発し、乗っていたドゥギン氏の娘(29)が死亡した。
捜査当局は21日、車には爆破装置が仕掛けられていたとして、殺人容疑で捜査を始めた。同乗する予定だったドゥギン氏殺害を狙った犯行だったとの見方が出ている。
ドゥギン氏は、旧ソ連諸国はロシアの勢力圏で、米欧の価値観は通用しないといった主張を展開しており、ウクライナ侵略以降、活動を活発化させている。ロシアが2014年にウクライナ南部クリミアを併合した後、欧米から制裁対象に指定された。