ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所の視察を終え、ザポリージャ市近郊の道路を走る国際原子力機関の調査団を乗せた車(2022年9月1日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ウクライナ軍は2日、ロシア軍に占拠されているザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所のある南東部エネルホダル(Energodar)のロシア軍基地を攻撃したと発表した。同原発には、国際原子力機関(IAEA)の調査団が視察に訪れている。
【写真】視察を終え記者団と話すグロッシIAEA事務局長
ウクライナ軍は、エネルホダルと南部ヘルソン(Kherson)でロシア軍の大砲3基と弾薬庫を破壊したと説明。市外に逃れているエネルホダルのドミトロ・オルロフ(Dmytro Orlov)市長はAFPに対し、攻撃についての情報は持ち合わせていないが、同市の電話サービスが大きく乱れていると語った。
ザポリージャ原発周辺では攻撃が相次いでおり、原子炉6基の安全性について国際社会からの懸念が高まっている。14人からなるIAEAの調査団は1日、同原発を視察。調査員の多くがその後、原発を去ったが、ロシアの在ウィーン国際機関代表部のミハイル・ウリヤノフ(Mikhail Ulyanov)常駐代表によると、6人が原発に残留し、さらに2人が常駐する予定。
ウクライナ軍は、ロシア軍がIAEAの視察を前に原発から全ての軍需品を撤去したとしている。【翻訳編集】 AFPBB News