ヘルソン州でロシア軍が後退、ルハンシク州でウクライナ軍が拠点を奪還

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ゼレンスキー大統領は「12日間の反撃で6,000km²以上の領土を解放した」と述べており、ヘルソン州でロシア軍がヘルソン市を守る重要な防衛拠点から撤退、ルハンシク州ではウクライナ軍がBilohorivkaの解放に成功している。

ヘルソン周辺は穀倉地帯で塹壕として機能する灌漑用水路が多く、ウクライナ軍は前進に時間がかかるらしい

ウクライナ軍は13日に「積極的な反撃で4,000km²以上の領土と300以上の拠点を解放した」と報告しているが、ゼレンスキー大統領は前日に「12日間の反撃で6,000km²以上の領土を解放した」と述べているので数値に食い違いが見られるものの、ウクライナ軍は最低でも滋賀県(4,017km²)~茨城県(6,095km²)に匹敵する領土をロシア軍から奪還した格好だ。

ヘルソン州でロシア軍が後退、ルハンシク州でウクライナ軍が拠点を奪還

出典:Google Map ヘルソン南部の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

さらに戦争研究所(ISW)は衛星写真の検証結果に基づき「ロシア軍はKyselivkaを放棄して後退した」と指摘、ここはムィコラーイウから高速道路(M14)沿いにヘルソンへ向かうウクライナ軍を阻止してきた防衛拠点で、ISWは「ヘルソン市を守るロシア軍に大きな影響を及ぼすだろう」と付け加えているのが興味深い。

ここを突破するとヘルソン国際空港やヘルソン市郊外まで大きな集落が存在しないため「なぜここを放棄したのか」理解に苦しむが、ロシア軍はドニエプル川南岸に展開した砲兵部隊の支援が届く距離(20km前後)まで北岸の戦線を下げていると指摘があり、これが事実なら補給が満足に行えないヘルソン市の防衛は相当苦しい状況なのだろう。

因みにヘルソン州の反撃がハルキウ州と比較してゆっくりな理由についてレズニコフ国防相は「ヘルソン周辺は穀倉地帯で塹壕として機能する灌漑用水路が多い=前進に時間がかかるという意味」と述べており、ヘルソン地域に投入された1,300人のカディロフツィ(カディロフの私兵)についても「兵士が逃げ出さないよう前線の監視に使用されている」と明かしている。

新たにBilohorivkaの解放が確認されているが、この地域の戦況は依然として憶測が先行している感が強い

東部戦線では「オスキル川やドネツ川を越えてウクライナ軍が前進している」という主張がSNS上で注目を集めているが、殆ど親露系のチャンネルに書き込まれた情報に基づいたもので視覚的な裏付けがない。

ヘルソン州でロシア軍が後退、ルハンシク州でウクライナ軍が拠点を奪還

出典:Google Map スラビャンスク方面の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

唯一、視覚的な裏付けのある前進はBilohorivkaの解放だけで、ルハンシク州のガイダイ知事は13日「まだウクライナ軍は到達していないが、クレミンナからロシア軍や治安部門の人間が逃げ出して街は空っぽだ」と発表して注目を集めている。

本当にロシア軍がクレミンナから撤退したのかは不明だが、SNS上で「ウクライナ軍が奪還した」と噂しているリマンには現在もロシア軍が存在する証拠が見つかっており、この地域の戦況は憶測が先行している感が強い。


因みに米国は「21番目のウクライナ支援パッケージを間もなく発表する」と発表しており、ウクライナへの武器支援だけは途切れなく続いている。

ウクライナ軍がドネツ川を越えてスヴャトヒルシク入り、リマン付近でも戦闘中
ウクライナ軍、ロシア軍占領下のヘルソン市まで約18kmの地点に到達
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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