28日、フィンランド南部ビロラハティの対ロシア国境で列をつくるロシアからの車(AFP時事)
【パリ時事】ウクライナ侵攻を続けるロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は28日、政府に近い情報筋の話として、予備役の動員を逃れる出国者が相次ぎ、当局が国境を封鎖できていないと報じた。
当初は28日にも国境が封鎖されるとみられていたが、予想を上回る出国希望者が殺到。国境封鎖を強行し暴動に発展すれば、対処できないためだという。
メドゥーザによると、情報筋は「政府は出国者の流れを過小評価していた。国境封鎖は困難だ」と指摘。政府が国境封鎖をめぐる非公開の世論調査を行ったが「好ましい結果ではなかった」という。
国民の反発を受け、モスクワのソビャニン市長は28日、自身のウェブサイト上で「不正確な登録データに基づき発行された」一部の人に対する招集令状を撤回すると表明。苦情受け付けの電話窓口も設置したと明らかにした。