ビデオ会議に出席するロシアのプーチン大統領=2022年10月5日、スプートニク・ロイター
ウクライナに侵攻するロシアのプーチン大統領は5日、9月下旬に出した部分的動員令に関して、私立大学生や一部の大学院生、宗教学校の学生にも徴兵猶予を認める大統領令に署名した。ロシアでは動員発令後に国外へ逃れる市民が数十万人に上っており、動揺を抑える修正策の一つとみられる。
【車、車、車… 国境で“脱出渋滞”】
ロシア軍は9月以降、ウクライナ東部ハリコフ州イジュームなどの要衝から次々に撤退するなど劣勢が目立っている。こうした中、プーチン氏は兵力増強のため9月21日に部分的動員を発令。だが動員対象や規模が不明確だったことなどから、国外脱出する男性が相次いでいる。一連の混乱について、プーチン氏は同29日、「全ての過ちは修正されなければならない」と語っていた。【カイロ真野森作】