ウクライナ北東部バラクレヤで、敗走したロシア軍の車両の残骸=9月10日(AFP時事)
【ワシントンAFP時事】エストニアのペフクル国防相は18日、ロシア軍の戦力がウクライナ侵攻によって疲弊し、2月の侵攻開始前の水準を回復するには「2~4年を要するというのが共通認識だ」と述べた。
訪問先のワシントンで記者団に語った。
ペフクル氏は、ロシア軍のミサイル在庫が枯渇し、地対空ミサイル「S300」を通常のミサイルとして用いていると報告を受けたと説明。ロシア軍の使う砲弾が老朽化し、着弾前の空中で爆発するケースもあるという。
また、西側諸国の制裁でロシアが重要部品を調達できなくなり、とりわけ航空機製造やヘリコプターの整備・補修が打撃を受けていると指摘。「制裁でロシアに影響を及ぼす新たな方策が見つかれば、それを実行する必要がある」と述べ、ロシアに圧力をかけ続けるべきだと訴えた。
一方、ロシアが通常兵器による攻撃で既に「ウクライナに恐怖を与えている」と分析。核兵器使用に踏み切ることはないとの見方を示した。